旧家再生研究所 Produced by 住友林業ホームテック > 旧家ものがたり > Vol.09『町の遺産』
情緒あふれる奈良の町並みに
美しい旧家が佇んでいた。
奈良県奈良市、歴史と伝統を感じさせる町並み。
観光客も訪れるというその町の一角に、
一軒の美しい旧家が佇んでいた。
この家の奥様によると、明治時代に建てられ
たもので、築100年はくだらないのだそう。
「もともとは米屋を営んでいたんです」
そう語ると、なつかしそうに家を見上げた。
「奈良町の景観形成建造物に
指定されました」
この旧家は終戦直後に購入して以来、店舗兼住宅と
して使っていたため、修理が難しかったのだと言う。
本格的に改修を考え始めた頃、奈良町の景観形成建
造物に指定されたこともあり、ようやくりフォーム
に踏み切ることにした。「私がお嫁に来た当時の姿
を、この先もずっと守り続けたい」その想いを、住
友林業ホームテックに打ち明けた。
外観(リフォーム前)
外観(リフォーム後)
終戦直後に改装されて以来手つかずだった旧家は、歴史ある町並みに溶け込む美しい姿へと生まれ変わった。
和室
二間続きの和室は、広々として光があふれる空間に。
洋室
洋室にもたっぷり光が入るよう工夫を施した。
梁
梁の間から室内へと光が射し込む。
階段
歴史を感じさせる箱階段。足元も明るくなり安心。